複雑系マーケティング入門

 

 

『複雑系マーケティング入門 - マルチエージェント・シミュレーションによるマーケティング -』 - 北中英明著

今日の厳しい経営環境の中でビジネス・パーソンに求められているのは、電子メールやWebでの情報収集といったテキスト・ベースの「前時代的」なパソコンの使い方だけでは充分ではありません。。。(中略)

情報技術の古典的な活用度レベルから脱却し、より高度に情報技術を活用し、意思決定能力を質的に向上させることを目指すことが重要になってくるのである。すなわち情報技術によって、あなたのビジネス・スキルをバージョン・アップすることが求められているのである。

(同書より)

 

本書の特徴

  • マーケティングの大家フィリップ・コトラー教授から直接マーケティングの手ほどきを受けた著者による、全く新しいマーケティングの試み
  • マーケティングとマルチエージェント・シミュレーションの出会い--自宅のパソコンがマーケティング実験室(ラボラトリー) に大変身!
  • 将来のビジネス・エリートをめざす人への提言(メッセージ)--新しい手法を取り入れてあなたのビジネス・スキルをバージョン・アップ しよう!

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著者のコメント

本書は、近年さまざまな分野において注目を集めている、マルチエージェント・シミュレーションという新しい手法を用いて、コンピュータ(パソコン)の中で、マーケティングの基本概念をシミュレーション・モデルとして再現することを試みたものです。

マルチエージェント・シミュレーションとは、複雑系の研究から生まれてきた新しい手法です。多数のエージェントを同時に動き回らせることによって、全体としてどのような現象が生じてくるか-これを創発と呼びます-を観察しようとするものです。そこで本書では、こうしたマルチエージェント・シミュレーションの手法を用いて、マーケティングについて考えることを、「複雑系マーケティング」と呼びます。

例えば、マーケティングの4Pといった既に良く知っているつもりの基本的な概念でも、それを実際にシミュレーション・モデルに構築しようとすると、さまざまな点において曖昧な理解のままでとどまっていたことに気付かされます。そうしたプロセスを通じて、マーケティングについて改めて深く考えることによって、マーケティングについての本質的な理解につながり、その結果として、マーケティングを考える際の新しい視点を獲得できる可能性が広がります。

新しいビジネス・スキルの一つとして、マルチエージェント・シミュレーションが持つ大きな可能性について、読者の皆さんが本書を通じていち早く感じて頂ければ幸いです。

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目次

序章
第1章 これからの時代に求められる新しいビジネススキル

第2章 複雑系マーケティング
第3章 マルチエージェント・シミュレーション
第4章 マルチエージェント・シミュレーションによるマーケティングモデル
第5章 複雑系マーケティングの諸側面
終わりに
引用・参照文献/関連サイト

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中身の見本

見本として、本書の「はじめに」の箇所と本文の一部を抜粋してPDFファイル化しました。下記のリンクからご覧下さい。

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モデルのダウンロード

本書に収録しているシミュレーション・モデルをダウンロードすることが出来ます。是非、実際にシミュレーション・モデルを動かしてみて、マルチエージェント・シミュレーションを自分の目で確かめてみて下さい。なお、シミュレーション・モデルを実行するためには、(株)構造計画研究所が提供しているシミュレータの「MAS」が必要になります。詳しくは同社の関連サイトをご覧下さい。

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